アラビアの人気シリーズ12選|当店でよくお迎えする器から
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アラビアはとにかくシリーズが多い窯です。名前を聞いてもどれがどれだか、というのが正直なところだと思います。
このページでは、当店で実際にお迎えすることの多いシリーズを中心にまとめました。市場に存在するすべてではなく、手に取ったことのあるものに絞っています。そのほうが役に立つはずですので。
シリーズの見方
大きく分けると、アラビアの器はこう分かれます。
柄のあるもの/無地のもの。 パラティッシやアネモネのように絵柄が主役のものと、ルスカのように釉薬そのものが表情になるもの。
描いたもの/刷ったもの。 手描きの絵付けと、シルクスクリーンによる転写。時代が下るほど転写が増えます。
使う器/飾る器。 日常の食器と、壁掛けプレートやオブジェ。アラビアは後者にも力を入れた窯でした。
この三つの軸で見ると、多すぎるシリーズが少し整理されます。

1. パラティッシ(Paratiisi)
1969年、ビルゲル・カイピアイネン。すみれと果実が画面を埋め尽くす、アラビアでもっとも知られたシリーズ。多色とブラックがあります。
→ アラビア パラティッシについて詳しく
2. ルスカ(Ruska)
ウッラ・プロコペ。1961年から1999年までの長寿シリーズ。鉄の粉を吹き付けた褐色の釉薬で、一枚ずつ色が違います。和食器との相性が抜群です。
→ アラビア ルスカについて詳しく
3. ムーミン
1990年から本格生産。トーベ・スロッテによる絵付けで、廃盤マグがコレクターに探されています。
→ アラビアのムーミン ヴィンテージについて詳しく
4. ボタニカ(Botanica)
エステリ・トムラによる壁掛けプレート。1978年から1989年。植物の下にラテン名が手書きで添えられているのが特徴です。当店でもっとも数を扱ってきたシリーズのひとつ。
→ エステリ・トムラとボタニカについて詳しく
5. アネモネ(Anemone)
ウッラ・プロコペ。花の意匠で、プレートからエッグカップまで幅広い形があります。柄がありながら主張しすぎず、使いやすいシリーズです。
6. コスモス(Kosmos)
小花を散らした意匠。落ち着いた色合いで、洋にも和にも寄りすぎません。カップ類でよく見かけます。
7. クロッカス(Krokus)
春の花クロッカスを描いたシリーズ。グレーの縁取りが入るものがあり、全体の印象が引き締まって見えます。カップ&ソーサーが人気です。
8. ポモナ(Pomona)
果実の意匠で、ジャムポットなどの小物が中心。さくらんぼ、リンゴンベリーなど、描かれる果実によって表情が変わります。朝の食卓向きです。
9. パストラーリ(Pastoraali)
エステリ・トムラ。取っ手のついたサービングトレイやカッティングボードなど、食卓の脇役になる形が多いシリーズです。
10. スパイスポット(Kanel / Ingefära / Kardemumma / Nejlika)
これもトムラの仕事。シナモン、ジンジャー、カルダモン、クローブ。それぞれの香辛料のもとになる植物が描かれています。粉になると姿のわからないものに、葉と花があったことを思い出させてくれる器です。
11. アーダミ(Aatami)
蓋つきのジャーなど。落ち着いた単色で、飾らずに置ける形です。
12. ティーマ/テーマ(Teema)
カイ・フランクによる、装飾を削ぎ落としたシリーズ。ここまで挙げてきたものとは対極にある考え方の器です。ヴィンテージのアラビアを揃えていくと、最後にこれが効いてきます。

どのシリーズから選ぶか
毎日使いたい|ルスカ、アネモネ、ティーマ。取り皿サイズのプレートから。
来客用に一枚|パラティッシ。柄が強いぶん、一枚で場が決まります。
飾って楽しみたい|ボタニカ、そしてヘルヤ・リウッコ-スンストロームの陶板。
集めていきたい|スパイスポットやエッグカップのような小さなもの。ひとつずつ増やせます。
わすれなぐさのアラビア
ここに挙げたシリーズも、常にあるわけではありません。当店の器はすべて店主がスウェーデンの蚤の市で一点ずつ選んだもので、同じものに二度出会えるとはかぎらないためです。
現在のお取り扱いはアラビアの商品一覧から、これまでにお迎えいただいた器は過去の商品からご覧いただけます。
ブランド全体についてはアラビア ヴィンテージ食器ガイドにまとめています。