ヴィンテージ北欧食器は電子レンジ・食洗機で使える?|お手入れガイド

古い器を買ったはいいけれど、使うのが怖い。

そういうお声を本当によくいただきます。結論から言えば、ほとんどのものは普通に使えます。 ただし、いくつかはっきりした例外があります。そこだけ押さえておけば大丈夫です。

電子レンジは使える?

基本的には使えます。ただし次のものは避けてください。

金彩・銀彩のあるもの。 これは絶対です。金や銀の装飾は金属ですので、電子レンジのなかで火花が出ます。器が割れるだけでなく、レンジ自体を傷めます。縁に金の線が入っているだけのものも同じです。

貫入やヒビのあるもの。 貫入(かんにゅう)は釉薬の表面に入る細かいひび模様です。そこから水分が入り込んでいると、加熱で膨張して割れの原因になります。

飾り皿・壁掛けプレート・オブジェ。 そもそも食器として焼かれていないものがあります。加熱は前提にされていません。

花瓶やガラス。 急激な温度変化に弱く、耐熱の表示がないかぎり使いません。

上のどれにも当てはまらない、普通の釉薬の器であれば、常識的な範囲で使って問題ありません。冷たい器にいきなり高出力をかけるより、様子を見ながら温めるほうが器は長持ちします。

食洗機は使える?

手洗いのほうが安全です。

50年以上前の器は、食洗機を想定して作られていません。高温、強い水流、洗剤の強さ。どれも当時の想定外です。

どうしても食洗機を使う場合は、低温の穏やかなコースで、詰め込みすぎないこと。器同士がぶつかると縁が欠けます。

必ず手洗いするもの: 金彩・銀彩のあるもの、手描きの装飾があるもの、貫入の入ったもの、飾り皿や壁掛けプレート。

ヴィンテージ食器の貫入と釉薬の表情
ヴィンテージ食器の貫入と釉薬の表情

貫入とのつきあい方

貫入は、割れではありません。

釉薬と素地の収縮率の違いから生まれる、細かいひび模様です。古い器にはごく普通に見られるもので、むしろ経年の景色として好まれることもあります。

ただ、使ううちに茶渋や色が入り込んで、線が濃くなっていくことはあります。それが味だと感じられるならそのままで構いませんし、進みを遅らせたいなら次の二点を。

長時間つけ置きしない。 水に浸けたままにすると、貫入から水分が入ります。

しっかり乾かす。 洗ったあと、伏せたまま仕舞わずに、内側まで乾かしてから収納します。

貫入のある器を買うときにこれを知っておくと、届いてから驚かずに済みます。当店では貫入の有無は商品ページに記載しています。

洗い方・シミ・保管

洗剤は中性、スポンジはやわらかいもの。 クレンザーや金属たわしは、絵柄を削ります。漂白剤も装飾のあるものには使いません。

茶渋やコーヒーのシミ は、重曹をぬるま湯で溶いてしばらく置き、やわらかいスポンジで撫でる程度に。強くこするより、時間をかけるほうが器を傷めません。落ちきらないこともありますが、それも使われてきた証拠だと考えています。

重ねるときは間に一枚。 キッチンペーパーや布を挟むと、裏の高台で表面を擦らずに済みます。

急な温度変化を避ける。 冷えた器に熱湯を注がない。これだけで割れのリスクはかなり下がります。

気にしすぎないこと

最後に、いちばん言いたいことを。

これらの器は、飾るためではなく使うために作られました。北欧の家庭で、毎日の食事に何十年も使われてきたものです。棚に仕舞っておくのは、器にとってもったいない。

欠けたら、そのとき考えればいい。多少の傷は、その器がちゃんと生きてきた証拠です。

食卓での組み合わせ方については北欧ヴィンテージ食器のある食卓もどうぞ。

現在のお取り扱いはアラビアの商品一覧から。ブランド全体についてはアラビア ヴィンテージ食器ガイドにまとめています。

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